6:16分逗子発のJR横須賀線。夜明け前だが皆すぐにでも走り出せそうなウェアとシューズを身に纏った5名が集い、大船から東海道線に乗り換え一路三島駅へ。春から沼津に赴任中の渕脇さんと三島駅で合流し、『伊豆長岡温泉湯ったりきっぷ』を手に入れて伊豆箱根鉄道に乗り込み本日のスタート地点伊豆長岡駅に到着。ここで体育会自転車部のユニフォームで身を包んだ菊池会長の登場。なんと函南駅から伊豆長岡駅まで自転車で来たそうな。今回は自転車でゆるラン参加頂きます。朝は肌寒いので、しっかりストレッチしてから総勢7名にて出発。まずは北条氏ゆかりの地を巡ります。
北条政子産湯の井戸や北条氏邸跡、時代は下り堀越御所跡、北条義時館跡や北条義時夫妻の墓所である北條寺(開門時間前だったので中には入れませんでしたが)など、数年前の大河ドラマの効果で案内掲示も多く施設整備も概ね良好です。狩野川を渡り北条の里を後にし、いよいよ今回のコースで最も長いラン9km駿河湾の沼津市への峠道に挑みます。昼近くになると11月中旬というのに半袖でも汗をかく程の陽気で、無理のないよう各自のペースで峠を越え、下りた先の狩野川放水路(昭和の土木遺産)を橋の上から眺めて暫し涼を取りました。放水路沿いを進み駿河湾出ると、雪をうっすら被った美しい富士山と真っ青な海の眺めが我等を迎えます。絶景に抱かれ江浦湾沿いのロードをランチに向けて疾走!本日のランチは内浦漁港直営「いけすや」。空腹の中、新鮮な海の幸を目指して走った後の真鯛の丼は大変美味でした。
満腹になった後は再び7kmの峠越え(食後なので歩き)。1896年竣工、伊豆半島最古と言われる旧三津坂隧道は老朽化で現在立入禁止なので、県道の苔むした歩道の殆ど無い三津坂トンネルを恐る恐る抜けて、ヤマカガシの出没に驚いたりしながら再び伊豆長岡に戻り韮山反射炉を目指します。途中『元祖温泉まんじゅう黒柳』に寄り道して蒸したての温泉まんじゅうを頬張り、エネルギー補給して再びラン出発。
農道を登り切った先の山裾に韮山反射炉が見えて来ます。白く輝く伊豆石と耐火煉瓦で建造された反射炉は、1857年完成から実際の稼働を経て、ほぼ完全な形で現存する唯一の反射炉であり、世界文化遺産に認定されています。資料館やVTRでは、幕末期の国防を担う大砲を製造する目的で西洋の新しい技術を研究し反射炉建造に注力した、韮山代官江川氏の功績等も詳しく紹介されています。この後旧江川邸と韮山城も見学予定でしたが、今回は時間切れでまた改めて。反射炉を後にして『ホテルサンバレー富士見』へ向かい「湯ったり切符」で温泉に浸かり、さっぱりしてから再び三島駅へ。
一日の締めは駅前の「お食事処 源氏」での反省会。ご当地ならではの生桜エビや静岡おでん、黒はんぺんのフライや鰻重等、どれも美味しく、お酒も進み大変楽しい反省会となりました。今回の走行距離は計22km。アップダウンの多いコースでしたが自転車で1日お付き合い下さった菊池会長、アレンジ頂いた渕脇さん、木村さん、市村さん、山本さん、楽しい時間をありがとうございました。文:T&K.HAMAJIMA